足尾銅山 その遺構と絶景

わたらせ渓谷鉄道の終点間藤駅。駅の先の線路には車止めが設置されているが、線路はその先も続いている。その先には一体何があるのだろうか、その謎に迫ってみた。

足尾銅山とは

足尾銅山は1550年に地元の百姓2人が鉱床を発見したことが始まりで、1610年から本格的な採掘作業が始まった。幕府の直轄地となった足尾銅山は、その後大きく繁栄する。一番多い時には1200トンもの銅を産出しており、その量は東洋一とも言われるほどでした。しかし、その後は銅の産出量も年々低下していき1871年には年間150トンほどにまで激減しました。そんな時に起こってしまったのが、歴史の教科書にも載っている足尾銅山鉱毒事件です。銅山から流れ出た水に有害物質が含まれており、その水が渡良瀬川を通して流域の環境を大きく汚染させてしまったのです。そんな黒い歴史もある足尾銅山も1973年に閉山されました。現在は、わたらせ渓谷鉄道の通洞駅近くに「足尾銅山観光」という観光施設があり、銅山の歴史を現代に伝えています。

間藤駅の先にあるものとは

間藤駅から歩くこと約5分。目の前に踏切が見えてきます。もちろん使われてはいません。なので完全に錆びていました。ちょっと悲しくなる光景です。線路はさらに続いています。

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踏切を過ぎて右側に現れるのは、間藤水力発電所跡です。実際はこの場所ではなく別の場所に発電所はあったそうです。

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さらに歩いて行くと赤倉という集落が見えてきます。昔は炭鉱で働いていた人達で賑わっていた場所なのかもしれませんが、現在はそんな雰囲気は感じません。

そして、赤倉の集落の先にあるのが、古河橋と製錬所の跡になります。

・古河橋

製錬所跡の隣にある古びた鉄橋。実は国指定重要文化財に登録されているすごい橋なんです。かけられたのは1891年、なんと100年以上の歴史があります。現在は老朽化が進んでおり危険なため、渡ることは出来ません。

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・製錬所跡

現在も工場として一部使用されているよう。工場内へ現在はもう使用されていない線路の橋脚が伸びています。

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製錬所の倉庫?のような建物は壁面が剝がれ落ちてなんとも痛々しい姿を晒していました。過去の栄光のことを考えるとなんとも言えない気持ちになります。

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奥には煙突のような建造物が確認できます。昔はあそこで銅を溶かしていたのでしょうか。

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・本山鉱山神社

古河橋の先を進んでいくと、右側に山へと続く登山道のようなものが現れる。それが神社への入り口です。少し進むと鳥居が見えてきて、さらに山道を進むと荒れ果てた本殿が現れます。今回は冬の訪問だったので、本殿までは行きませんでしたが、今度行くときはしっかり参拝したいですね。

 神社の鳥居は数少ない参拝者を今日も待っています。閉山する前は、多くの作業員の方が参拝に訪れたのでしょう。

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・さらに奥にある絶景を見に行こう

製錬所跡の奥へと続く道を進んでいくと道はなくなりました。そこにあったの足尾砂防ダム。近くには銅親水公園と立派な橋が架けられています。

 ダムの壁面は茶色に変色していますが、そこから流れ落ちる水はエメラルドグリーンに輝いていました。なんでしょう、このミスマッチにも見える色合いが私の心を掴んできました。まさに絶景といっていいでしょう。(個人的に)

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また、この砂防ダム。この近くにいくつもあるようで、少し離れた場所から撮影するとこれも結構良い景色です。背後に映る山々が雪化粧しているのがさらに良!

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いかがでしたでしょうか?私は廃墟マニアではありませんが、こういったいつもとは違う風景を撮影するのも楽しいものです。間藤駅から結構歩きますので、履きなれた靴(運動靴がベスト)で来られるのが最適かと思います。旅の参考にして頂ければ幸いです。

・おまけ 足尾の山奥にある赤い池の謎

足尾の山奥には赤い色をした池があるとのうわさがあります。その景色は山を登らないと見れないものらしいです。まあ、google mapで調べれば見れるんですけど、是非この目で見てみたいので雪が溶けて暖かくなってきたら挑戦してみたいと思います。

 

Google マップ